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アプリケーション資料

iPS細胞樹立後の維持培養プロセスにおいて重要なコロニー密度計測


再生医療や創薬研究への応用が期待されているiPS細胞(人工多能性幹細胞=induced pluripotent stem cells)は、2006 年の発見から10年が経過する現在でも大きな注目を集める研究テーマとなっています。また、iPS細胞を使用した研究のワークフローには多くのプロセスが存在し、さらに各プロセスにおいて様々な改善・改良が加えられながら全体の研究が発展している分野です。

多くの研究者が関わるiPS細胞の研究分野は、作業者の経験・感覚に頼った培養作業プロセスが多いため、各プロセスで細胞の状態を記録・管理しておくことが重要であり、これが再現性の高い研究成果に繋がります。

iPS細胞の研究ワークフロー例

iPS細胞の研究ワークフロー例

ソリューション

Figure 1. iPS細胞の コロニー画像(左) と密度計測結果(右)
Figure 1. iPS細胞の コロニー画像(左) と密度計測結果(右)

培養顕微鏡CKX53と細胞密度計測ソフトウェアCKX-CCSWを用いることによりiPS細胞の維持培養プロセスにおいて、複数箇所の視野の画像を取得することによって容器全体のiPS細胞のコロニー密度を素早く定量的に計測・記録することが可能です。

さらに、iPS細胞の維持培養プロセス(6wellプレート利用時)において十分と考える計測視野10視野から算出したコロニー密度をコントロールとして、6視野、3視野でのコロニー密度の平均値と標準偏差を比較した結果、計測視野を減らした測定においても容器全面のコロニー密度推定値からグロースカーブが描け、作業を省力化できることが示唆されました。

Figure 2. CKX-CCSWを用いたiPS細胞のコロニー密度経時変化の記録
Figure 2. CKX-CCSWを用いたiPS細胞のコロニー密度経時変化の記録
 

Figure 3. iPS細胞のコロニー密度のグロースカーブ (3視野の測定)
使用機材とソフトウェア: 培養顕微鏡 CKX53, 顕微鏡用デジタルカメラ DP22, 細胞密度計測ソフトウェアCKX-CCSW
対物レンズ: PLN2X (NA 0.06, WD 5.8 mm)
観察方法:明視野
容器: 6-well プレート
細胞: フィーダーフリー iPS細胞

Figure 3. iPS細胞のコロニー密度のグロースカーブ (3視野の測定)

結論

CKX-CCSWはCKX53との組み合わせにより、培養容器からiPS細胞のコロニーを剥がすことなく、コロニー密度を効率よく測定・記録することが出来ます。 本アプリケーションノートではiPS細胞の維持培養プロセスを事例に示しま したが、その他の多くのプロセスにおいても作業者間によるバラツキが少ないデータ取得が可能で、定量的なデータを記録・保管することにより、再現性の高い細胞培養プロセスをサポートします。

サンプル作製、画像の取得およびデータ提供にご協力いただいた企業:株式会社iPSポータル

このアプリケーションノートに関連する製品

細胞密度計測ソフトウェア

CKX-CCSW

  • 非染色で細胞数や密度を測定
  • コンタミネーションのリスクを低減
  • 簡単操作で素早く測定
  • 定量的な測定結果
培養顕微鏡

CKX53

  • 調整不要のプリセンタ式位相差
  • 培養細胞を立体的にコントラスト良く観察できるインバージョンコントラスト
  • さまざまな色素に対応する3ポジションの蛍光観察

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