Evident LogoOlympus Logo
共焦点3Dイメージング
A Line + 共焦点レーザー走査型顕微鏡 FV3000

シリコーン浸対物レンズ

シリコーン浸対物レンズは、生体標本と屈折率が近いシリコーンオイルを浸液として光学設計し、高開口数と長作動距離を両立した、3D観察に最適化された対物レンズです。共焦点観察にシリコーン浸対物レンズを用いることで、組織カルチャー、幹細胞や培養細胞の三次元培養によるオルガノイドやスフェロイドなどの厚みのある標本でも、ゆがみのない鮮明な三次元画像の取得ができます。
透明化標本の観察においても、シリコーンオイルとの屈折率が近い透明化溶液ScaleA2標本の3D観察をはじめ、高いパフォーマンスを発揮します。

Silicone immersion objectives

Image data courtesy of Motokazu Uchigashima, M.D., Ph.D., Masahiko Watanabe, M.D., Ph.D., Departments of Anatomy, Hokkaido University Graduate School of Medicine

60X油浸と60Xシリコーン浸対物レンズによる比較

標本と浸液の屈折率を合わせることにより、シリコーン浸対物(UPLSAPO60XS2)はより深い観察が可能になります。
左図:ScaleA2で透明化したマウスの大脳新皮質、蛍光抗体はVGluT1/緑、 VGluT2/赤、MAP2/青

標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生:
北海道大学大学院医学研究科 解剖発生学分野 内ヶ島 基政助教、渡辺 雅彦教授

シリコーン浸対物レンズを用いた深部観察の詳細はこちら

透明化マウス肝臓組織標本のUPLSAPO30XSを用いた三次元観察

肝臓特異的Klf5遺伝子欠損(Klf5-LKO)マウスとコントロールマウスの胆管樹状構造の比較実験。広い視野を確保しながら、より高精細に胆管樹状構造を観察する為、FV3000とUPLSAPO30XSを用いてSeeDBで透明化した厚み約200μmの肝臓組織中の胆管(緑、胆管上皮細胞マーカーCK19)の連続断層像を撮影(Z軸方向1μm間隔)。スケールバーは50μm。Klf5-LKOマウスでは、胆管とは三次元的に離れた位置に胆管マーカーを発現する細胞塊の存在を確認。

*画像端の矢印をクリックして画像の切り替えができます。
コントロールマウス
KIf5-LKOマウス
.
,

Scale bar: 50μm

シリコーン浸対物レンズ セレクションガイド

作動距離
(mm)
倍率 対物レンズ視野数*1 開口数 カバーガラス厚 スプリング 浸液
UPLSAPO100XS 0.2 100X 22 1.35 0.13-0.19 あり シリコーンオイル
UPLSAPO60XS2 0.3 60X 22 1.30 0.15-0.19 あり シリコーンオイル
UPLSAPO40XS 0.3 40X 22 1.25 0.13-0.19 あり シリコーンオイル
UPLSAPO30XS 0.8 30X 22 1.05 0.13-0.19 - シリコーンオイル

*1 組み合わせ可能な接眼レンズの最大視野数

60倍低色収差対物レンズ: PLAPON60XOSC2

コローカリゼーション解析には、対物レンズの色収差補正が重要です。高開口数の極低色収差補正対物レンズ PLAPON60XOSC2は、405nmから650nmの波長範囲で0.1μm以下の軸上色収差を補正し、対物レンズごとに色収差の測定データが添付されます。信頼性の高い精密な2次元および3次元観察の取得が可能になり、これまでにないほどの正確な多色局在解析を行うことができます。

PLAPON60XOSC2
 

蛍光ビーズでの色収差比較

蛍光ビーズ​(405nm,640nm)を用い、共焦点レーザー走査型顕微鏡FLUOVIEW FV3000で測定した色収差の例

高開口数と極低色収差補正により効率的な研究を

高開口数をもつPLAPON60XOSC2は405nmから650nmの領域で色収差が極小化し、近赤外の色収差も850nmまで補正します。
画像取得後の画像処理による収差補正が不要になるため、効率的に研究をすすめることができます。

60倍低色収差対物レンズ仕様表

作動距離
(mm)
倍率 対物レンズ視野数*2 開口数 浸液
PLAPON60XOSC2 0.12 60X 22 1.4 オイル

*2 組み合わせ可能な接眼レンズの最大視野数

関連製品

FV3000

FV3000

  • ガルバノスキャナーのFV3000と、ガルバノ/レゾナントのハイブリッドキャナーのFV3000RS
  • 高感度・高精度のTruSpectral分光検出器 
  • 新開発マルチチャンネルモードによる16チャンネルのアンミキシング

詳細はこちら

FV3000によるタイムラプスイメージングについての詳細はこちら

*バナー画像:標本制作、画像の取得・提供にご協力賜りました先生
国立遺伝学研究所 発生工学研究室 岡田 甫先生
東京大学 定量生命研究所 幹細胞創薬社会連携部門 伊藤 暢先生

このページはお住まいの地域ではご覧いただくことはできません。

このページはお住まいの地域ではご覧いただくことはできません。

このページはお住まいの地域ではご覧いただくことはできません。