シリコーン浸対物レンズシリコーン浸対物レンズは、生体標本と屈折率が近いシリコーンオイルを浸液として光学設計し、高開口数と長作動距離を両立した、3D観察に最適化された対物レンズです。共焦点観察にシリコーン浸対物レンズを用いることで、組織カルチャー、幹細胞や培養細胞の三次元培養によるオルガノイドやスフェロイドなどの厚みのある標本でも、ゆがみのない鮮明な三次元画像の取得ができます。 |
60X油浸と60Xシリコーン浸対物レンズによる比較標本と浸液の屈折率を合わせることにより、シリコーン浸対物(UPLSAPO60XS2)はより深い観察が可能になります。 標本作製、画像の取得・提供にご協力賜りました先生: |
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透明化マウス肝臓組織標本のUPLSAPO30XSを用いた三次元観察肝臓特異的Klf5遺伝子欠損(Klf5-LKO)マウスとコントロールマウスの胆管樹状構造の比較実験。広い視野を確保しながら、より高精細に胆管樹状構造を観察する為、FV3000とUPLSAPO30XSを用いてSeeDBで透明化した厚み約200μmの肝臓組織中の胆管(緑、胆管上皮細胞マーカーCK19)の連続断層像を撮影(Z軸方向1μm間隔)。スケールバーは50μm。Klf5-LKOマウスでは、胆管とは三次元的に離れた位置に胆管マーカーを発現する細胞塊の存在を確認。 | *画像端の矢印をクリックして画像の切り替えができます。
Scale bar: 50μm |
シリコーン浸対物レンズ セレクションガイド
作動距離
(mm) | 倍率 | 対物レンズ視野数*1 | 開口数 | カバーガラス厚 | スプリング | 浸液 | |
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UPLSAPO100XS | 0.2 | 100X | 22 | 1.35 | 0.13-0.19 | あり | シリコーンオイル |
UPLSAPO60XS2 | 0.3 | 60X | 22 | 1.30 | 0.15-0.19 | あり | シリコーンオイル |
UPLSAPO40XS | 0.3 | 40X | 22 | 1.25 | 0.13-0.19 | あり | シリコーンオイル |
UPLSAPO30XS | 0.8 | 30X | 22 | 1.05 | 0.13-0.19 | - | シリコーンオイル |
*1 組み合わせ可能な接眼レンズの最大視野数
60倍低色収差対物レンズ: PLAPON60XOSC2コローカリゼーション解析には、対物レンズの色収差補正が重要です。高開口数の極低色収差補正対物レンズ PLAPON60XOSC2は、405nmから650nmの波長範囲で0.1μm以下の軸上色収差を補正し、対物レンズごとに色収差の測定データが添付されます。信頼性の高い精密な2次元および3次元観察の取得が可能になり、これまでにないほどの正確な多色局在解析を行うことができます。 |
蛍光ビーズ(405nm,640nm)を用い、共焦点レーザー走査型顕微鏡FLUOVIEW FV3000で測定した色収差の例 | 高開口数と極低色収差補正により効率的な研究を高開口数をもつPLAPON60XOSC2は405nmから650nmの領域で色収差が極小化し、近赤外の色収差も850nmまで補正します。 |
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60倍低色収差対物レンズ仕様表
作動距離
(mm) | 倍率 | 対物レンズ視野数*2 | 開口数 | 浸液 | |
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PLAPON60XOSC2 | 0.12 | 60X | 22 | 1.4 | オイル |
*2 組み合わせ可能な接眼レンズの最大視野数
関連製品
FV3000
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*バナー画像:標本制作、画像の取得・提供にご協力賜りました先生
国立遺伝学研究所 発生工学研究室 岡田 甫先生
東京大学 定量生命研究所 幹細胞創薬社会連携部門 伊藤 暢先生
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