比類のない解像力・色再現

低倍観察時に最適な高解像のライブ表示

1600×1200ピクセルの高精細な画像を非圧縮で15コマ/秒でライブ表示。画質の劣化がない高精細なライブ画像は、標本の微細な部分までも鮮明なため、ストレスなくピント合わせが可能です。低倍の観察時の判別しづらかった微細構造や細い線も、DP73では鮮明かつ滑らかに表示でき、標本をくまなく観察するカンファレンス用途にも最適です。

高精細と忠実な色再現性を実現する、ファインディテール処理と3CCDモード

解像感の劣化につながる偽色・モアレを抑えるために、オリンパスの高級デジタル一眼カメラに採用されている新解像力向上アルゴリズム「ファインディテール処理」を搭載しました。対物レンズの解像力をフルに引き出しながら画像のエッジを抽出処理、低倍観察で微細構造部位に発生しがちな偽色・モアレを抑えた鮮明な撮像が可能です。また、201万画素のカラーCCDを画素シフトすることで、最大1728万画素の圧倒的な高解像度で撮像できます。さらに、従来の1画素1色の3×3の画素シフトに加え、1画素で3色 (RGB) の画像取得を可能にした画素シフト3CCDモードの採用により、更に解像力の高い画像を取得することができます。

信頼性の高いカラーグラデーション

広範囲の色調を再現するAdobeRGB^*をサポート。さらに新色再現アルゴリズムを搭載し、これまで色分離が難しかった茶、青、紫などの僅かな色の違いも再現します。
*色再現性はご使用になるモニターの特性に依存します。AdobeRGBモードで撮影した画像を正しく表示するためには、AdobeRGBに対応したモニターが必要です。

蛍光観察時の優れた画質

高感度、低ノイズ化で、優れた蛍光性能を発揮

新CCD駆動方式の採用、回路系ノイズの低減、ペルチェ素子による冷却画像処理の最適化などを図り、ISO100-1600の高感度撮影を実現。ノイズの少ない明るく鮮明な蛍光画像を取得することができます。

ハッチング (格子状ノイズ) を防ぐ、画素シフト褪色補正アルゴリズムを搭載

画素シフトによる高解像度の蛍光画像には、画素シフト中の褪色による明るさの変化が原因で、画像にハッチング (格子状ノイズ) が発生することがありました。画素シフト褪色補正機能は、画素シフト時の各画像のヒストグラムが同じになるように自動で階調を補正することで、ハッチング (格子状ノイズ) のない鮮明な画像を実現しています。

カメラの感度を最大限に発揮する、カスタム・モノクロモードを搭載

DP73での蛍光観察では、サンプル明るさに関係なく、様々な蛍光色素に対しての高品質イメージングが可能です。蛍光専用の自動露光アルゴリズムによってサンプルを最適な明るさで表示するだけでなく、必要に応じて露光時間を手動調整することもできます。また、「カスタム・モノクロ」モードは色チャンネルごとに感度を最大にします。ペルチェ冷却によるノイズを極限まで低減することで微弱な蛍光色素の発光を的確に捉え、イメージングすることができます。

イメージングをさらに便利に、多機能に

撮影から画像処理、計測・解析まで充実の機能

ライブ像表示・画像調整・撮影・撮影後の画像ファイル管理などの基本機能はもちろん、画像処理・各種測定、さらにレポート作成まで、充実した機能が装備されています。    

高画質なマルチカラー画像の撮影が可能

イメージングソフトウェアcellSens のStandardパッケージでは、それぞれの波長で撮影した画像を正確に合成し、高画質なマルチカラー画像を取得することができます。さらにDimensionパッケージでは、多重染色標本の各波長毎の画像取得から画像合成までを自動的に行うことができます。

高精度な貼り合わせにより高解像マクロ画像取得を実現

イメージングソフトウェアcellSens のStandardパッケージでは、隣り合う複数枚の画像から画像の重なり部分を自動認識し、貼り合わせ画像を作成することができます。また、Dimensionパッケージにインテリジェント顕微鏡BX63超音波ステージを組合せると、画像貼り合わせを自動化でき、補正機能によりつなぎ目の目立たない高画質なマクロ画像を簡単に取得できます。