レーザー走査型顕微鏡法は、生物学および材料科学研究において、サンプル像を高解像、高コントラストで観察するために使用します。レーザー走査型顕微鏡では、サンプルを詳細にスキャンして光学切片化し、正確な3次元像を構築することが可能です。 当社のレーザー走査型顕微鏡は、ライフサイエンスと材料科学の非常に難しい課題に対処できるように、幅広いイメージング法に対応しています。高感度と高速性を備えた当社のレーザー走査型顕微鏡は、ライブセルイメージング、深部組織観察、正確なサンプルの測定および解析を可能にします。がん研究や発生生物学研究分野の生体サンプルのイメージングをはじめ、半導体や電気自動車バッテリーなどの電子部品の表面粗さ評価や品質検査といった、さまざまな科学アプリケーションに適した、幅広いラインアップのレーザー走査システムから選択できます。Evidentではお客様のニーズに応えるソリューションをご用意しています。 | Related Videos |
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共焦点レーザー走査型顕微鏡は、ライフサイエンス研究の分野で使用され、分子や細胞の解剖学的、生理学的、生物化学的研究のために幅広い生体サンプルや固定標本の観察に役立っています。レーザー走査型顕微鏡では、特有の光学切片化機能により、さまざまな深さで取得した画像から正確な高解像・高コントラストの3D構造体を再構築できます。
共焦点顕微鏡の用途の詳細は、顕微鏡リソースセンターをご覧ください。
共焦点顕微鏡には、従来の広視野光学顕微鏡を上回る利点がいくつかあります。視野の深さを制御する機能、焦点面以外のバックグラウンド情報の排除または低減(高SN比)、厚みのあるサンプルから連続した光学切片を収集する機能などです。共焦点法の基本的な鍵は、空間フィルタリングを使用して、サンプルの焦点外の光を視野から排除することにあります。
共焦点点走査型レーザー顕微鏡は、視野全体に1ポイントずつ集束レーザースポットを走査して、サンプルの光学切片を作成します。次に顕微鏡の対物レンズによって、この光がサンプル上に焦点を結びます。サンプルの焦点位置にある蛍光色素から放出された光子が対物レンズで集められ、対物レンズ焦点面と共役な位置にあるピンホールを通ってスキャナーにリレーされます。これによって、焦点内の光子のみを光電子増倍管で検出できます。レーザー光の照射位置ごとに光子をイメージングすることで、画像を1ピクセルずつ再構築できます。
共焦点顕微鏡の詳細は、顕微鏡リソースセンターをご覧ください。
多光子励起観察は、特にin vivo実験で、厚みのあるサンプルを深部イメージングするための優れた手法です。強度に集束した近赤外レーザー光は、吸収と散乱が少ないため、可視光よりも深く生物組織内に浸透します。イメージングでは、パルスレーザーが通常700~1300 nmの波長でサンプル全体を走査して励起させます。多光子励起は本質的に焦点面に集中されることから、光毒性が抑えられます。さらに重要なのは、光学的切片の作成に共焦点ピンホールが必要なく、より多くの光信号(散乱した蛍光光子を含む)を収集できる点です。この結果、厚みのあるサンプルの深部から明るく詳細な3D画像が作成されます。
オリンパスFVMPE-RS™多光子励起レーザー走査型顕微鏡の詳細をご覧ください。
共焦点顕微鏡法の解像度は、全体的に従来の広視野顕微鏡法より大きく向上しています。レーザー走査型顕微鏡法の解像度は対物レンズの開口数(NA)によって決まるため、高解像画像を得るには高いNAの対物レンズを使用する必要があります。当社では高NAの対物レンズを取りそろえており、中でもX Line™は高いNA、画像のフラットネス、色収差により、広い視野全体の画像解像度を向上させています。深部組織イメージングの場合、A Line™シリコーン浸対物レンズでは屈折率が生細胞に近いので、最小限の球面収差で明るく高解像度の3Dイメージングが可能になります。
FVMPE-RS多光子システムを使用したディープイメージングで解像度を上げる場合、TruResolution™対物レンズに装備されている自動補正環により、正確な焦点位置を保ちながら球面収差が動的に補正されます。ボリューム画像の各断面で自動調整されて、くっきりとした明るい深部3D画像になります。
画像処理時にボケを排除してクリアで鮮明な高解像画像にするため、当社では共焦点レーザー画像とOlympus Super Resolution(OSR)画像用に、専用のTruSight™ 2Dおよび3Dデコンボリューションアルゴリズムを開発しました。
共局在化解析など高い分解能が必要な研究の場合、FV3000システム向けOlympus Super Resolution(OSR)イメージングモジュールでは、水平(X-Y)方向約120 nmの分解能で連続または同時に4つの蛍光信号を取得できます。これは標準的な共焦点顕微鏡の約2倍の分解能です。
Olympus Super Resolutionの詳細は、こちらをご覧ください。
FLUOVIEW™シリーズのFV3000顕微鏡では、低倍率の1.25倍から高倍率の150倍まで、用途に応じて各種倍率の対物レンズを使用できます。1.25~4倍までの低倍率の対物レンズは、組織全体の構造を取得するのに適しています。組織を構成する細胞の形態を取得するには、10~40倍の中程度の対物レンズを使用し、細胞内の微細構造を取得するには、60倍以上の高倍率の対物レンズを使用するのが一般的です。さらに光学ズームでは、走査ミラーの角度を小さくすることにより、対物レンズの倍率レベルを超えて画像倍率を50倍まで高くすることができます。
レーザー走査型顕微鏡は、予算と用途に応じてシステムに組み込めます。観察対象物が限定される場合は、レーザーの数、検出器、対物レンズの種類を手頃な価格に制限できます。長期的に研究対象の変更や発展があれば、必要なユニットを追加してシステムをアップグレードすることもできます。
当社の共焦点レーザー走査型システムの詳細とお見積りについては、お近くの販売代理店にお問い合わせください。
TruResolution対物レンズ
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がん研究分野におけるFV3000顕微鏡このビデオでは、公益財団法人がん研究会の三嶋 雄二先生が研究手段としての蛍光イメージングについて解説しています。 | Related Videos |
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