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素晴らしい微生物たち:2023年9月の人気顕微鏡画像

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顕微鏡アート作品

秋の訪れが涼しい空気を運んできましたが、9月に人気を集めた顕微鏡画像を見ると、まだ泳ぐ季節ならいいのにと思わされます。画像に写された素晴らしい微生物たちの多くは、近くの池や水域で見つかったものです。

顕微鏡で見たカモガヤの断面

猫の目そっくりに見えるこの画像、実は猫草としても知られるカモガヤの断面です。北アフリカ原産でブルーグラスの仲間であるカモガヤは、自然植生外への浸入植物と見なされていて、世界中で見られます。

画像提供:Jan Martinek氏。オリンパスAX70顕微鏡で撮影。追加情報:Janさんは2021に開催された第4回エビデント・イメージ・オブ・ザ・イヤーコンテストのグローバル最優秀賞を受賞しています。彼のインタビューと受賞画像はこちらよりご覧ください。


顕微鏡で見たケイソウのアレンジメント

このアレンジメントスライドは、日本の相模湾から採取したサンプルを使って作成されたものです。お気に入りの小さな宝物の見事なコレクションには、ケイソウ、有孔虫、海綿骨針、ナマコの骨針、ソフトサンゴの骨針、貝殻が見られます。

画像提供:@co_micro。オリンパスBH2顕微鏡で撮影。


顕微鏡で見た動物プランクトンのアレンジメント


小さな仲間を集めた見事なコレクションをもう1つご紹介します。

「この構図には、私の新しい10倍対物レンズで撮影した最高の画像をいくつか見ることができます。カイアシから魚卵まで、動物プランクトンに属する微生物がいます。この微生物たちを、泳ぎながら水中でプランクトンネットを使って捕まえました。私が使ったオリンパス10X UplanApo対物レンズでは、より正確な画像を撮影できます。アポクロマート補正には最高レベルの補正力があります。この対物レンズは開口数(NA)も高く設計されています。つまり、この対物レンズでは対象物をより細かく観察できます。NAとは、対物レンズが光を集める能力のことです。NAが高いほど、高い分解能が得られます。」

画像提供と説明:Luigi Bozzano氏。オリンパス10x UplanApo対物レンズで撮影。


顕微鏡で見た結晶化した醤油

これはブルーベリー?この青いサンプルが、実は結晶化した1滴の醤油だと知ったときは驚きました。

画像提供:Marek Miś氏。オリンパスBH2顕微鏡を使用して倍率200倍で撮影。


紅藻に付いたツリガネムシ

この釣鐘状の生物はツリガネムシで、Antonie van Leeuwenhoekが1676年10月9日付けの手紙で初めて記述したことでも知られています。繊毛虫類に属し、基質に付着するための柄を持つツリガネムシは、この画像では紅藻に固着しています。この画像は少し手を加えた偏光を使って撮影されました。

画像提供:Marek Miś氏。オリンパスBH2顕微鏡を使用して倍率200倍で撮影。



最後に動画をご紹介します。湖で見つけた微生物のビデオクリップをご紹介します。

「動画の1本目と2本目は、植物プランクトンの1種、渦鞭毛藻で、優雅に泳いでいます。渦鞭毛藻は光合成によって太陽光を摂取する微細藻類です。海生のものがほとんどですが、淡水に住む種もいます。

動画の3本目は緑藻で満たされたアメーバです。アメーバは細菌と共生関係を築くことが知られていますが、緑藻と共生するものもあります。繊毛虫、ヒドラ、ワムシ、扁形動物など、そのような関係を築くことができる生物はたくさんいます。藻は光合成によって糖を合成しますが、その一部が最適な生息環境と捕食者や病原体からの保護を目的として、アメーバに変わります。

動画の4本目で見られる群体性のケイソウは、Tabellariaと呼ばれる別の種類の植物プランクトンです。個々の角にあるガラスの殻で互いにくっつくため、ジグザグ状になります。ケイソウも植物プランクトンです。実際、あなたが吸っている空気のほとんどはケイソウが作り出したものです。

5本目の動画では、Pediastrumと呼ばれる群体性緑藻が見られます。この藻は、池、湖、ゆっくり流れる小川などの淡水環境でよく見つかります。Pediastrumコロニーの特徴は、星状の外観にあります。このようになるのは、中心点の周りに単層で個々の細胞が並び、放射相称が形成されるためです。

動画7本目ではミズダニが見られます。近い関係にあるクモとは異なり、ダニは水中にコロニーを作る方法を見つけました。水生のダニは数千種もあり、そのほとんどは淡水泉、小川、湖、水たまりに生息します。

動画の8本目では、繊毛に覆われた単一細胞生物ミドリゾウリムシが、クロレラと呼ばれる緑藻類を大量に抱えているのが見えます。これらは3本目の動画のアメーバのように共生関係にあります。

最後の動画は、単細胞藻類のEuglena mutabilisです。この藻は世界中で見られますが、特に火山湖、酸性鉱山排水、泥炭湿原などの酸性環境に生息しています。他のユーグレナ類とは異なり、泳ぎ回るための鞭毛がありません。その代わり、伸び縮みして光合成を行える光源へと移動します。」

ビデオ提供と説明:Chloé Savard氏。オリンパスBX53顕微鏡で撮影。


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マーケティング・コミュニケーション、マネージャー

Kerry Israel氏は、Olympus Corporation of the AmericasのScientific Solutions Groupのライフサイエンスのマーケティングおよびコミュニケーションのマネージャーです。Brandeis Universityで文学士号を取得し、広告・ソーシャルメディア戦略からグラスルーツアウトリーチまで、マーケティングのすべての側面で15年を超える経験を有しています。

2023年10月13日
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