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生細胞蛍光イメージングの6つの秘訣

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生細胞蛍光イメージング

細胞の生存能力に影響を与えることなく質の高い画像を取得しなければならないため、生細胞蛍光イメージングは困難になりがちです。しかし、適切な顕微鏡ツールと技術で実験を成功させ、信頼性の高い画像データを得ることが可能です。

そこで、生細胞蛍光イメージングの良好な結果を得る6つの秘訣をご紹介します。

1. 自分のイメージングニーズに合う適切な顕微鏡を見つける。

生細胞イメージングについて言えば、全ての顕微鏡が同じわけではありません。例えば、倒立顕微鏡はサンプルの下側からイメージングするため、生細胞イメージングに適しています。これにより、対物レンズをより生体標本に近づけることができます。これは、開口数(NA)が大きい対物レンズのほとんどに必要となります。

2. カバースリップガラスボトムディッシュを使う。

プラスチックボトムディッシュでは、自家蛍光し、シグナル対ノイズ比(S/N比)が悪化してしまいます。そのため、生細胞蛍光イメージングにおいて、可能な場合はカバースリップガラスボトムディッシュを使用することが重要です。

3. 高透過率の蛍光フィルターを使用して、S/N比を向上させる。

生細胞蛍光イメージング実験用のハードウェアで最も重要なものの1つが、蛍光フィルターキューブとその中のフィルターです。

できるだけ多くの蛍光信号を捉えられるように、透過率の高いフィルターを見つけてください。これにより、露出時間が短縮され、褪色や光毒性を抑えることができます。オリンパスのフィルターキューブには、キューブ内の迷光を抑え、最終画像のS/N比を向上させる特殊コーティングが施されています。

オリンパスのフィルターキューブ

オリンパスのフィルターキューブ

4. NAの大きな対物レンズを使って、より多くの光と集め、露出時間を短縮する。

露出時間を短縮するもう1つの良い方法は、NAの大きな対物レンズの使用です。同じ倍率の場合、NAの大きな対物レンズは、NAの小さな対物レンズよりも多くの光を集められます。そのため、露出時間をさらに短縮し、蛍光による長期間の生細胞実験における細胞の健康が維持できます。

オリンパスのX Line40倍油浸対物レンズ

オリンパスのX Line40倍油浸対物レンズ

5. 自分の実験ニーズに合わせて培養モデルを最適化する。

今日、市場には様々な顕微鏡CO2インキュベーターがあります。ステージトップを使用するとしても、培養チャンバーを使用するとしても、そのインキュベーターが、湿度および適切なガス濃度に設定できるなど、生細胞の全てのニーズに合っていることを確認しましょう。

培養チャンバーのなかには、顕微鏡が部屋の明かりを収集してしまうのを防いでS/N比を向上させる、ブラックアウトパネルまで付属しているものもあります。

6. 焦点維持装置を使用して、必要なZ-スタックの画像取得枚数を低減し、正確な焦点位置を得る。

生体サンプルは動き回るので、低速度撮影実験の間、適切に焦点を合わせていることが必要です。

Z-スタックで毎時間ポイントにサンプルを複数の照明に暴露するのではなく、低速度撮影実験の間、焦点を維持できるようにするオリンパスのTruFocusシステムなどのドリフトコンペンセーターを使用しましょう。

オリンパスのZドリフトコンペンセーターTruFocus

オリンパスのZドリフトコンペンセーターTruFocus

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ライフサイエンス顕微鏡部門、シニアプロダクトマネージャー

Lauren Alvarenga氏は、Evidentで臨床用顕微鏡のシニアプロダクトマネージャーを務めています。専門に担当しているのは対物レンズとイメージングソフトウェアです。ロチェスター工科大学で生物医学フォトグラフィックコミュニケーションの理学士号を取得しています。

2020年2月18日
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